活字。鉛を型に流し込み造られた字型。
その昔、植字台で印刷物は組み上げられて行きました。


独グーテンベルグ印刷機を起源に字型を組み上げ圧力をかけて
紙に印字してゆく印刷という行為は近代化とともに様々に革新されて行ったのです。


今では活字を扱う業者もほとんど見かけなくなりました。
文庫本など一部には圧のかかった独特な風合いが好きだったとの声もあったようですが
すでに印刷のどの場面にも登場する機会はないでしょう。


活字には美しさがあります。
デジタルフォントが今の道具であるように
活字は明らかに美しい道具であったのです。